年中クラス
時の系列と絵の説明
時の系列は4枚の絵カードを順番に並べる課題です。初めは、次は、その次は、最後は…と物語のストーリーを絵カードから読み取って行かなくてはなりません。その際に絵カードの隅々の情報をつかむことと、日常の生活習慣が試されます。日常の生活がルーティン化されていることと、順番をつかみ取る力は比例します。日常の生活習慣が毎日のようにバラバラだと順番を意識しません。ところが、「この後はこれ」と決まった生活を積んでいると順番がつかみやすくなります。
次は一枚の公園で多くの子どもが遊んでいる絵を見て「~は○○している」の文型に当てはめて話す課題です。幼児期は名詞が中心なので例えば「ブランコ」とか「滑り台で遊んでいる」となってしまいます。詳しく話をするために主語にあたる「~が、は」を付けて話す練習をしました。
コロナ禍で人との接触や会話が減り子どもたちは年々と表現力が乏しくなっています。どんなにITが進んでもコミュニケーションの基本は会話です。
年長クラス
位置の移動とすごろく
方眼の位置移動の課題はすごろくの進みかたと一緒で、止まっているところを「1」とは数えません。また、すごろくと違う箇所は左右への移動もあるところです。そのため、左右が定着していないと進む方向を間違えてしまいます。移動の最終目的は指示に合わせて目で場所を追えるかどうかです。授業でも右に3、上に5進んだ場所におはじきを置いてください。と言った内容で取り組みました。
その後は実際にすごろくです。今回は1、3、5は戻る2、4、6はすすむの約束で行いました。瞬時に出た目によって判断することになるので、思っている以上に難しい課題です。
最後は絵にかかれたジグザグの道でくまがぞうの場所に行くまでに何回道を曲がったかまた、何回右に曲がったかを調べました。紙の向きを買えないで頭のなかで移動させなければならないのでこれも難しい課題です。こうして頭のなかでイメージをし、運転しているつもりになる。(他者の気持ちになる)ことが求められます。これは子どもの発達として自分中心の思考から他者の存在や相手の立場に立って物事を考えられるようになっていくことと同じです。学習と思考は常に生活や遊びから導かれます。
そして、多くの入試問題では発達検査に用いられるものと類似した課題が出題されていることも事実です。
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